ディドロ&ダランベールencyclopedia

ディドロ=ダランベール『百科全書』パリ、1751-1772年(初版)

L'Encyclopédie, ou Dictionnaire raisonné des sciences, des  arts et des métiers, par une société de gens de lettres

 18世紀フランス啓蒙期の白眉たる『百科全書』初版(1751-1780、35巻)正式名L'Encyclopédie, ou Dictionnaire raisonné des sciences, des arts et des métiers, par une société de gens de lettres, Paris,28vols.,1751-1772.Supplément à Encyclopédie,par M***,Amsterdam,4vols.,1776-1777.,Suite du Recueil De Planches,Paris et Amsterdam,1777.,Table...,Paris,2vols.,1780.は、ドゥニ・ディドロ(Denis Diderot, 1713 - 1784)およびジャン・ル・ロン・ダランベール(Jean Le Rond d'Alembert、1717 – 1783) の編集による、本文17巻、図版11巻、およびパンクックやブリュネなどが編集した補巻本文4巻、図版1巻、索引2巻からなり、しかも保存状態の良いきわめて豪華なものである。『百科全書』はディドロが当局の弾圧に抗しながら啓蒙的理性の可能性に賭けた新しい知の企てであったが、本学所蔵の初版第1巻にはヴェールから射し込まれた真理の光とそれに額づく学問のメタファーたるあの有名な「扉絵」がない。だが、P.-N.コシャン(子)がこの扉絵の原画を描いたのは1765年であり、これをプレヴォが彫版にしたのは1772年のことであったというから、本学所蔵の初版第一巻にコシャンの「扉絵」がないのは、不思議なことではない(コシャンの絵は初版第一巻にあとから挿入されたものであった)。この『百科全書』には、若きルソー、チュルゴ、フォルボネ、さらに経済学研究を開始し始めた一時期のケネーなども執筆したことがあった。